日本ハム大谷翔平投手(19)の「写真集」が発行されることが8日、分かった。ベースボール・マガジン社が11月上旬に発売予定で、プレー写真だけではなく、私服で撮り下ろしたプライベートショットも満載。投打の二刀流ルーキーとして話題を集める大谷にとって、初めての刊行物となる。この日は、秋季教育リーグのフェニックスリーグ(宮崎)に参加するため、札幌から空路で移動した。

 澄み切った瞳と、あどけなさを残した笑顔、私服姿でのプライベートショット満載の写真集…と言っても、グラビアアイドルの話ではない。投打の二刀流で注目を集め、今季プロ野球界の話題を引っ張ってきた大谷が、初めて「写真集」を出すことになった。

 発刊するのは、二刀流挑戦を追い続けてきたベースボール・マガジン社。すでに撮影は終了しており、「大谷翔平

 スポーツアルバム」として来月上旬には発売となる見込み。メーンは幼少期から現在までを振り返る秘蔵写真の数々。目玉企画として、今回のためだけに撮り下ろした、本拠地・北海道で撮影されたプライベートショットもある。自伝やインタビュー本などを発売したプロ野球選手は数多くいるが、一年目に発刊されるのはきわめて異例。3勝&3本塁打と二刀流を貫き通し、野球界に一石を投じた大谷だが、あらためて注目度の高さが浮き彫りになった。

 今日9日から秋季教育リーグのフェニックスリーグに合流するため、この日、宮崎に移動した。同リーグでは、実戦出場は投手に専念し、ローテ入りして3度の登板が予定されている。「長いイニングを投げる、まずはそこから」。首脳陣からは、決め球の精度向上を“宿題”に課されているという。「どの球種ということじゃなく、全体的に上げていきたいです。決め球が多くなれば、楽になると思う」と来季を見据える。

 今月28日までの同リーグを終えると、沖縄での秋季キャンプでは、再び二刀流が再開される。「1年やって流れがわかったので(来年は)スムーズにやれる。あとは自分の力をどれだけ高められるか」と、早くも意気込む。ルーキーイヤーに発売される「写真集」をお宝にするために、さらなる成長を目指す。