阪神の掛布雅之GM付育成&打撃コーディネーター(DC=58)が8日、来季の打順構想を熱弁した。秋季キャンプの休養日。宿舎のロビーで約50分間、笑顔で大いに語った。構想の目玉?

 は恐怖のスーパーカートリオだ。「横浜の『スーパーカートリオ』みたいに上本、大和、西岡が並べば他のチームは一番怖いんじゃないかな」。DC世代の屋敷、加藤博、高木豊…ではなくDeNAの石川、荒波、梶谷になぞらえ虎も快足が武器の3人を1番から3番に並べるオーダーを提案した。

 もちろん、中軸のプランもある。「来年は外国人に頼るしかない」と、4番は大筋で合意に達している新外国人ゴメスに期待。今季4番を務めたマートンと鳥谷は「5、6番あたりにいたら怖いだろう」。対戦相手の視点から、攻撃的な強力打線を描いた。

 その上で日本人主砲の出現も熱望。「1、2年後には日本人の4番打者が出てきてほしい。森田あたりがね。藤浪という未来のエースがいるのだから」。キャンプで手取り足取り打撃指導する森田は連日、柵越えを連発してもまだ発展途上。「明日からまた頑張りますよ!」。かつての主砲が、時間をかけて次代の4番を育て上げるつもりだ。【宮崎えり子】