日本ハム大谷翔平投手(19)が16日、来季も私生活で「非リア充」を貫くことを宣言した。初めてのオフを迎えるが、余暇を使って趣味に興じる考えはない。この日も千葉・鎌ケ谷の2軍施設で自主トレを行ったが、練習後が一番の充実した時間と断言。「来年も無趣味でいきます」と、ストイックに2年目を迎える投打の二刀流にまい進する。

 初めてのオフに突入しても、大谷のプライベートは実に簡素なものだった。「暇な時にDVDを見るくらいですかね」。シーズン中と同様に私的な外出は、ほとんどなし。唯一、趣味として挙げたDVD鑑賞も「あれば見るっていうくらいで、わざわざ借りに行くこともないです」と、思い入れはゼロ。時間的余裕が多い時期だが、興味をそそられる事象も皆無で「来年も無趣味で行きます」と、堂々と宣言した。

 現実の恋愛などが充実している人は「リア充」と呼ばれるが、大谷は真逆を行く。多感な年ごろの青年だが、色恋にはさほど関心がない様子。今月は兄龍太さんの結婚式に出席した。親族の幸せな光景を見ても、自身は恋人の存在にあこがれる感情はわかなかったそうで「興味はないですね」と、素っ気なく答えた。

 車が趣味というプロ野球選手も多いが、こちらも心は引かれない。「(車が)あったら便利かなというくらい」と、全くこだわりがない。現在は運転免許を持っておらず、来オフに取得しようと計画している。ただ、実行に移すかは疑問符付きで「1年後は分からないですから。気持ちが変わるかもしれない」と、実に消極的だ。

 「今は練習が終わった時が、一番充実した時間ですね」。1日の自主トレの練習メニューをやり終えた瞬間が至福の時だという。プライベートは「非リア充」でも、本業を充実させて来季も二刀流を突き進む。【木下大輔】