<DeNA4-4中日>◇21日◇横浜

 ドタバタ劇でDeNAの後半戦が開幕した。先発山口俊投手(27)が打者3人から1死も奪えず4球で失点。さらに4番和田への初球を頭部にぶつけ、退場を宣告された。先発投手がわずか5球で危険球退場するのは、両リーグ最短という珍記録で始まった。山口は「抜けてしまった。和田さんには申し訳ない」とうなだれた。

 それでも、中継ぎ陣が踏ん張った。試合開始8分でマウンドに上がったのは、ブルペンで3球しか投げられなかったルーキー平田。この日1軍に昇格したばかりだが、併殺打と二飛で脱出。2軍でも最長2回しか投げてないが、4回をロング救援した。

 新人3投手を含む8投手で何とか引き分けに持ち込んだ。中畑監督は「アクシデントはあったけど、みんな頑張って引き分けにしてくれた」と4時間58分を戦ったナインをねぎらった。山口の先発ローテーションは崩さないが、球数を投げてないこともあり、「今日の償いをしてもらう」と、1~2試合は中継ぎ起用の方針を明かした。【細江純平】

 ▼先発の山口が1回、4番和田への頭部死球で危険球退場。先発投手が1死も取れずに危険球は、09年7月30日と11年9月19日大場(ソフトバンク)13年4月29日中村(日本ハム)に次いで3人、4度目。救援投手では1球目に退場が7人いるが、先発投手で5球目は94年7月1日斎藤(巨人)前記11年大場と中村の6球目を抜いて、最少投球数。