阪神建山義紀投手(38)が今季限りでの現役引退を球団に申し入れていることが30日、分かった。日本ハム、レンジャーズなどで活躍した右腕は今年6月末、阪神のオファーを受けて入団した。1軍では8試合に登板したのみで防御率3・68と結果を残せず、2軍に降格。日本シリーズの40人枠にも入らなかった。関係者によればすでに球団に報告しており、日本シリーズ後にも表明し、16年間の現役生活に幕を引くという。

 建山は98年に社会人・松下電器(現パナソニック)からドラフト2位で日本ハムに入団し、1年目から6勝を挙げた。10年に海外FA権を行使して米大リーグ・レンジャーズに移籍。1年目に39試合に登板するなど活躍したが、以降は出場機会がなく、13年にヤンキースに移籍した。今季はヤンキース傘下マイナーを解雇された際に年齢などを考えて「引退を考えた」と後に語っていた。

 日米通算で499試合に登板し、38勝43敗、28セーブ。大阪・大東市出身の建山は生まれ故郷の球団、阪神でユニホームを脱ぐことになった。

 ◆建山義紀(たてやま・よしのり)1975年(昭50)12月26日、大阪府生まれ。東海大仰星では上原浩治(レッドソックス)とチームメート。甲賀総合科学専門学校-松下電器を経て98年ドラフト2位で日本ハム入団。04年最優秀中継ぎ投手。10年オフにメジャー移籍。今季途中に阪神入団。日本通算446試合35勝43敗27セーブ、98ホールドポイント、防御率3・43。178センチ、75キロ。右投げ右打ち。