<21UW杯:日本0-9台湾>◇16日◇決勝◇台湾・台中

 第1回21Uワールド杯決勝で日本は台湾に敗れ、優勝を逃した。1次リーグから無敗で突っ走ったが、頂点まであと1歩及ばなかった。

 抜群の安定感を誇った中日ドラフト1位の野村亮介投手(21=三菱日立パワーシステムズ横浜)も決勝の舞台で打たれた。0-5の7回。1死一、二塁の場面で4番手として登板すると、代打・陳毅宏に安打を許し満塁。続く蘇智傑に高めに浮いた146キロ直球をつかまえられ、中越え二塁打を浴びた。重い2失点に普段は冷静な右腕もガックリと肩を落とした。

 詰めかけた地元台湾の大観衆の中での登板でもあった。8回には3安打を打たれてKO。1回を5安打2失点だった。この試合まで守護神として3試合で計3回を無失点だったが、まさかの結末。「レベルが高いところで出来るっていうことがうれしい」と目指した世界一には届かなかった。悔しさを忘れず、プロの世界に飛び込んでくる。