広島ドラフト6位飯田哲矢投手(23=JR東日本)の沈む球が高評価だ。新人合同自主トレ3日目。飯田がジェスチャーして投げ込んだ遅球に、視察した畝投手コーチがニンマリだ。キャッチボールで投じたチェンジアップは、逃げながら落ちていった。キレのある直球と、多彩な変化球で勝負するタイプ。畝コーチはヤクルト石川にイメージを重ねた。

 「シンカーっぽいチェンジアップで、右左関係なく使えそう。出来上がっているなという感じ。石川?

 そんな感じだね。四球で崩れるような感じではない」

 即戦力左腕は、11月の社会人日本選手権の直前に遅球をマスター。「感覚を忘れないためにキャッチボールでも投げています」。石川については「僕もスピードではなくて、変化球を交えて勝負するタイプ。参考にしたい」と笑顔だった。すでに1軍キャンプ参加が決定。右打者、左打者を問わず投げ込むチェンジアップで高みを目指す。【池本泰尚】