プロ入り希望の高校生、大学生に義務付けられている「プロ野球志望届」が14日に締め切られ、高校生95人、大学生93人の計188人が提出した。

 佛教大の151キロ左腕・大野雄大(4年=京都外大西)は、左肩違和感の影響で京滋大学秋季リーグ登板ゼロながら、1位候補としてドラフトを迎える。9月10日の精密検査で「棘下筋(きょくかきん)の炎症」と診断され、以来登板のないまま16日の最終節・京園大戦を迎える。

 大野も「体作りに対する自分の甘さのせい」と猛省するが、今夏大学選手権で東北福祉大を2安打完封し、評価を確定させた。中日中田スカウト部長は「将来、リーグを代表するエースになれる素材」と太鼓判。広島宮本スカウトも「前に踏み出す右足がしっかり地面についてから、左腕を振りおろしてくる。この投げ方が出来る投手はなかなかいない」と話した。

 早大・大石ら「ビッグ3」に人気が集中する中、一本釣りの最有力候補として、大野の存在感は揺るぎない。【堀まどか】