高校ジャパンの4番は世代NO・1を目指す。巨人ドラフト1位の智弁学園・岡本和真内野手(18)は19日、大阪市内のホテルで契約金8000万円、年俸1200万円で仮契約を結んだ(金額は推定)。背番号は38。対戦したい投手の名前を聞かれ「同世代のピッチャー全員。特に高橋光成とは勝負したい。将来的には、どのピッチャーにも抑えられないようになりたい」と強く意識した。

 同世代には他にも楽天1位安楽、ソフトバンク1位松本らライバルがひしめく。日米野球では「マー君」世代の巨人坂本、広島前田が活躍。昭和55年生まれは「松坂世代」と呼ばれ、カブス藤川、巨人村田ら球界を代表する選手が名を連ねる。岡本自身も「そういう風に呼ばれるような選手を目指していきたい」と胸を張った。

 現在は、来年1月8日からの新人合同自主トレに向けて1日30分以上のランニングを欠かさない。「球界を代表する選手になるのが目標。それに向けて体作りをしっかりやっていきたい」。高校通算73発の長距離砲が、“岡本世代”をけん引する。【栗田尚樹】<主な世代メモ>

 ◆松坂世代

 「○○世代」の呼び名で最も定着。松坂(メッツFA)の同期生で巨人杉内らが昭和55年会を結成。

 ◆マー君世代

 ヤンキース田中と同じ1988年(昭63)生まれの世代。以前は日本ハム斎藤佑を中心に「ハンカチ世代」、「佑ちゃん世代」とも呼ばれた。

 ◆ニッパチ会

 1953年(昭28)生まれの世代で前日本ハム監督の梨田氏(日刊スポーツ評論家)、DeNA中畑監督、中日落合GMらが結成。

 ◆昭和40年会

 1965年(昭40)生まれ。中日山本昌、元ロッテ小宮山氏(日刊スポーツ評論家)、古田氏(元ヤクルト監督)らを中心とした親睦団体。