WBCの公式練習が8日、東京ドームで始まり、韓国が先陣を切った。約2時間、人工芝の状態を確かめながらの守備とフリー打撃で軽めに汗を流した。9日にオーストラリア、10日に日本戦を迎える。李強喆(イ・ガンチョル)監督は「(初戦の)オーストラリア戦に集中しているが日韓戦への思いは重い。みんな意識している。まず大事なのは初戦に勝つこと。そうなれば気持ちが軽く臨める。投手起用がセーブできれば日本戦にオールイン(全投入)できる」と話した。

第1回大会は4強、第2回は準優勝しながら、最近2大会は1次ラウンド敗退が続いている。初戦敗退が影響しているが、元中日の李鍾範を父に持つ李政厚外野手は「金賢洙主将を中心にいい準備をした。今まで通りやればいい結果が出る」。昨季の韓国リーグMVP男は、自信をのぞかせた。

メジャー組の金河成(パドレス)は、パ軍で使用しているシティーコネクトユニホームに合わせた色鮮やかなバットでフリー打撃を行った。ティー打撃では重さの異なるボールを使って練習。国内組とは違う雰囲気を醸し出しながら、本番に備えた。米国人として初めて韓国代表入りしたエドマン(カージナルス)は逆に、他の選手と同じように打撃練習をこなした。

10度目の国際大会参加となる金賢洙主将は「他のチームからきたメンバーもチームワークがいい。今までよりつながりが強くなっている。選手の仲が良く、ワンチームになっている。ベテランも若手も一番バランスが取れている」と胸を張っていた。