WBC中国代表のディーン・トレーナー監督(75)が、報道陣に注文を出した。日本との初戦を前に東京ドームで公式練習。その後、会見に臨んだが、冒頭で自ら「申し上げたいことがある」と切り出した。

「まず一言、メディアの皆さまのお仕事は理解してるつもりです。先日このような記者会見がありまして、質問があって答えました。大谷に関しての質問でした。数日たったあと、内容を目にしました。大谷選手のことのコメントで『日本に白旗を揚げた』とありました。それは正しいことではありません。メディアの皆さまとも、とてもいろんな関係を築いてきましたが、このようなことが起きたのは初めてです。どこに白旗がはためいてるかといえば、日本の国旗だけです」

6日に社会人チームと行った宮崎での強化試合後の会見でのこと。日本の警戒する選手について問われ「もし可能なら、大谷が球場入りする時にタクシーやバスが遅れることを祈っているよ」とジョークで答えていた。そのことが、日本に早くも白旗を揚げたという意味合いで報じられことへの反応のようだ。

「中国代表が白旗を揚げたことはいまだありませんし、ここにいるのは、チャレンジかもしれないけど、ベスト尽くして戦うことであって、白旗を揚げることはありません。ナショナルチームだけでなくこれまでも他のチーム率いてきたけど、試合の前にギブアップしたことはありません。こんなことが起きたのは悲しいし信じられません。たとえ日本と戦うとしても、私は日本に勝つことができると信じています。白旗を揚げたことはないし、嘆かわしいことと思っています」と訴えた。