大相撲夏場所は5月9日に初日を迎える。新型コロナウイルス感染症の影響を受け、昨年の7月場所から丸1年、6場所連続東京・両国国技館での開催となる。ただ今年の7月場所(7月4日初日、ドルフィンズアリーナ=愛知県体育館)は、東京五輪・パラリンピック開催で両国国技館が使用される関係上、名古屋で行われる方向。昨年は東京に開催変更となり、開催がなかった。名古屋のお茶屋さんに話を聞いた。

-昨年は東京に代替開催

お茶屋さん 直前のことで対応も苦慮しました。(損失は)数千万円になると聞いております。

-今年は名古屋で

お茶屋さん これまでのごひいきさんから、すでに購入していただいております。ただ、どうなるか分からない情勢ですので「開催できるかどうかは分かりません」と話しております。

-食事、土産ものは

お茶屋さん まだ発注できていません。開催が決まった時点で発注したいと思っています。発注してから中止となると、相当なダメージを受けます。昨年のケースを受けて、慎重に対処したいと思っています。

名古屋場所は年に1度。そのイベントをふまえて、1年以上前から営業活動を行っているが、新型コロナウイルスの影響は想定できるはずもない。各地方場所の「お茶屋さん」は、死活問題に直面している。【実藤健一】(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「大相撲裏話」)