綱とりに向けて、周囲の“後押し”も心強い。

大関照ノ富士は10日目から、名古屋市に本社を置く自動車販売会社の「グッドスピード」から贈呈された化粧まわしで、土俵入りした。

赤色の化粧まわしは「気」の大きな文字を中心としたデザインで、縁起のいい富士山と鶴をあしらい、横綱昇進の願いを込めている。「気」の文字は、同社の経営理念である「気持ちに勝るものはない」から。加藤久統代表取締役社長がかねて照ノ富士と親交があり、製作が実現した。

偶然にも、綱とり場所と重なった。もともとは名古屋での開催が予定されていた昨年7月場所で贈呈するはずだったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で東京開催に変更となり、1年遅れでの実現となった。同社の担当者は「たまたま大関にとっての大事な場所と重なり、巡り合わせを感じます。大関から落ちて苦しい時期を経験しているので、ぜひ横綱の夢をかなえてほしい」とエールを送った。社内でも従業員が照ノ富士の取組をテレビで観戦し、勝った瞬間は拍手が起きる。期待は日に日に高まっている。【佐藤礼征】(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「大相撲裏話」)

「気」の大きな文字を中心としたデザインの化粧まわしで幕内土俵入りに臨む照ノ富士(撮影・河田真司)
「気」の大きな文字を中心としたデザインの化粧まわしで幕内土俵入りに臨む照ノ富士(撮影・河田真司)
「気」の大きな文字を中心としたデザインの化粧まわしで幕内土俵入りに臨む照ノ富士(撮影・河田真司)
「気」の大きな文字を中心としたデザインの化粧まわしで幕内土俵入りに臨む照ノ富士(撮影・河田真司)