同級2位の田中恒成(19=畑中)が国内最速プロ5戦目で世界王座獲得に成功した。同級1位フリアン・イエドラス(27=メキシコ)と対戦。持ち味のスピードと回転の速い連打で優勢に進め、3-0の判定で勝利した。6戦目で世界王者となった井上尚弥(大橋)の記録を更新。「課題もたくさん見えたが、ベルトを勝ち取れてうれしい。これからも強い選手と戦っていきたい」と喜びを口にした。田中は戦績を5戦全勝(2KO)とした。

 ◆日本人最速世界王者 田中の5戦目が最速。14年4月にWBC世界ライトフライ級王者エルナンデスに6回TKO勝ちし、6戦目で奪取した井上尚弥の記録を更新。海外では、元ムエタイ王者で75年にWBC世界スーパーライト級王座を獲得したセンサク(タイ)と、北京&ロンドン五輪金メダルで14年6月にWBO世界フェザー級王座を獲得したロマチェンコ(ウクライナ)の3戦目が最速。

  ◆田中恒成(たなか・こうせい)1995年(平7)6月15日、岐阜・多治見市生まれ。市之倉小6年時から本格的にボクシングを始める。中京高ではライトフライ級で国体2連覇など4冠。13年11月プロデビュー。14年10月の4戦目で東洋太平洋ミニマム級王座獲得。現在中京大経済学部在学中。家族は両親と兄、妹。163㌢の右ボクサーファイター。