世界ボクシング協会(WBA)ミドル級タイトルマッチ(22日・両国国技館)で王者アッサン・エンダム(フランス)に挑む2012年ロンドン五輪同級金メダリストの村田諒太(31=帝拳)が12日、東京都内のジムで練習を公開し「試合が近づいている緊張感がある。充実した日々を送ったし試合が楽しみ。やはり倒したい」とKOでの王座奪取へ意気込んだ。

 5月の王座決定戦では判定で敗れたが、不可解な採点からWBAが再戦を命じた。

 この日は2ラウンドのスパーリングを行い、右ストレートから左ボディーなど力強いパンチで相手を押し込んだ。

 村田は「いいタイミングで右を打ち込めた。当たれば間違いなく倒せる」と納得の表情で語った。

 前回対戦の4回に右でダウンを奪った手応えを持つ一方「タイミングを読めている分、相手も読めている」と再戦ならではの警戒も強い。

 元世界王者で帝拳プロモーションの浜田剛史代表は「勝って当たり前という声もあって重圧は感じていると思うが、最終的にどうやっても勝てばいい」と話した。