王者井上尚弥(24=大橋)が「モンスター」の愛称にふさわしい圧勝KO劇で7度目の防衛に成功した。挑戦者の同級6位ヨアン・ボワイヨ(29=フランス)から左フックと左ボディーブロー連発で計4度のダウンを奪って3回1分40秒、レフェリーストップによるTKO勝ちをおさめた。

 マネジャーの美人妻バネッサ夫人もセコンドについたボワイヨだったが「想像していたよりも(パンチが)重かった。彼は僕より優れたボクサーだった」と力の差を見せつけられた。4度のダウンを喫する完敗。「(3回のボディーは)自分としては、それまでもらっていたのと同じだった。審判が止めたので、そういうことかと(受け止めた)。もしまたチャンスがあれば、ぜひやりたい気持ちはある」と最後は強がった。