K-1スーパー・バンタム級タイトルマッチは、王者・武居由樹(21)が挑戦者・久保賢司(28)に1回1分27秒KO勝ちで、初防衛に成功した。

 2017年K-1MVPの名にふさわしい武居の圧勝ぶりだった。1回序盤にワンツーで最初のダウンを奪うと、フィニッシュは左ボディーから顔面への右フックというコンビネーションブロー。久保はたまらずマットに沈んだ。

 前日会見で、久保から「このバイキンマンを本気で殺しにくるつもりで来い」と挑発され、握手も拒否された武居。この日は試合終了後に「挑戦者ありがとう」と相手を気遣う余裕も見せた。

 それでも、その後のコメントは武居ワールド。「こんな大きな会場で試合ができ、たくさんの応援も受けて、本当に幸せ」と言いながらも「もっともっと大きな会場でやりたい」と主催者にきついリクエストをぶつけていた。