WBA世界バンタム級2位井上尚弥(25=大橋)がTKO撃破で国内最速16戦目の3階級制覇を成し遂げた。王者ジェイミー・マクドネル(32=英国)に対し、序盤から左ボディーでぐらつかせ、左フックでダウンを奪取。その後も連打で攻め込み、1回1分52秒、レフェリーストップによるTKO勝ちした。

 これで今秋開幕の最強選手を決める賞金争奪トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)に参戦することが確実となった。井上尚の通算戦績は16勝(14KO)無敗。

 井上は、試合前から参戦を表明していた各団体の世界王者ら最強8選手による賞金争奪トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)への参戦をあらためて表明。

 「怪物ぶりがアピールできたと思います。十分にアピールできたということもあり、バンタム級最強トーナメントに出場します。今まで以上に練習してトーナメントに優勝できるように頑張ります」と優勝を宣言した。

 試合については「満足してます。(マクドネルが)わざわざ英国から来てくれた。楽しみな気持ちでいっぱいでした。でも固かったですね。振り回してしまった。当たれば倒れる感触があった。試合で出てホッとしてます」と笑みを浮かべた。