WBC世界バンタム級9位井上拓真(22=大橋)が2年ぶりのKO勝利で、世界挑戦をアピールした。

 ワルド・サブ(29=インドネシア)との54・5キロ契約体重10回戦で、序盤からボディー攻撃で攻め込むと強烈な左ボディーでダウンを奪取。1回2分14秒、KO勝ちで存在感を示した。16年5月のタンボレシ(インドネシア)戦以来のKO撃破。「初めてボディーでKOを奪えました。ぼちぼち世界へ行きたい。兄に少しでも追いつきたいと思います」と約束した。

 この前哨戦に備え、フィリピン、中国、英国、メキシコのボクサーとスパーリングを消化してきた。「世界挑戦の準備はできている」と自信をみなぎらせる。現在、リング上で「モンスターの弟」との愛称で呼ばれることに頭を悩ませ「世界戦までには、ちゃんとした愛称がほしいですね。ファンのみなさんからも募集しています」と笑った。世界主要4団体のランキングに入っている井上拓はスタンバイOKだ。