6月25日に警察犬にかまれ、全治2週間とされていた中邑真輔(38)がテレビマッチに復帰し、復活を印象づけるように1日2試合をやってのけた。

 WWEヘビー級王者AJスタイルズとのノンタイトル戦に臨み、一進一退の攻防を展開。場外戦にもつれ込むと、15日(日本時間16日)のPPV大会エクストリーム・ルールズでAJスタイルズに挑戦するルセフ、その盟友エイデン・イングリッシュが解説席で見守る目の前でファイトを繰り広げた。すると我慢できなくなったルセフの襲撃で、AJスタイルズの反則勝ちとなった。

 暴走の止まらないルセフと中邑が王者を襲撃していると、US王者ジェフ・ハーディが救出に登場。事態収拾のために姿をみせたペイジGMの裁定で、急きょルセフ、中邑組-AJスタイルズ、ハーディ組のタッグマッチが決定。最後はルセフがマチカキックでハーディを沈めた。左足負傷の影響を感じさせない中邑の動き。15日のPPV大会で控えているUS王座の前哨戦を制し、勢いづいた様子だった。

 中邑は9日(同10日)でメイン州オーガスタ大会のハウスショーで約2週間ぶりに試合復帰したばかり。いきなりAJスタイルズの王座に挑戦し、ノーDQ(反則裁定なし)形式で挑んだが、王者の必殺フェノメナル・フォアアームを浴びて黒星を喫していた。