ボクシングの前WBA世界ミドル級王者村田諒太(32=帝拳)が現役続行を表明した。

4日、都内の所属ジムで会見し、現役を続ける意向を明らかにした。10月20日、米ネバダ州ラスベガスで同級1位だったロブ・ブラント(米国)との2度目の防衛戦に臨んで判定負けし、熟慮の末に「人生を振り返った時に、あのボクシングが集大成でいいのか。やはりあれで終わりたくない。ハングリーさが欠如していた。気持ち作り直してもう1度、世界の舞台に戻りたい」と口した。

同日からジムワークも再開して体を動かした後には「1階級上げるのも全然ありだと思います」とスーパーミドル級も視野に入れる意向を口にした。主要4団体のミドル級はサウル・アルバレス(メキシコ)がWBAスーパー、WBC王座を保持し、12月15日に米ニューヨークでWBA世界スーパーミドル級王者ロッキー・フィールディング(英国)に挑戦するなど王座挑戦のチャンスは幅広くない。「マッチメークは(帝拳ジム)本田会長にお任せしている」と前置きした上で「(ブラントとの)再戦がないながら空いている王座がないので上に上げることもあるのかなと。ブラントには固執していないですが、試合が決まれば喜んで。いやプレッシャーしかない」とも口にしていた。