「明日の女帝」と呼ばれるアスカ(37)が王座戦で対峙(たいじ)するライバル2人に敵対心を燃やした。16日のPPV大会TLC(米サンノゼ)で臨む3WAY形式のスマックダウン女子王座戦の調印式が開かれ、もう1人の挑戦者で前王者のシャーロット・フレアー、同王者ベッキー・リンチとともにリングに入った。

先にリンチ、フレアーの口論が始まると、アスカは「既にあなた(フレアー)は彼女(リンチ)に負けたでしょ。リンチは1回も私に勝っていない」と鋭い眼光で指摘。さらに前回のPPV大会サバイバー・シリーズで、負傷欠場のリンチによって代役指名されたフレアーがロウ女子王者ロンダ・ラウジーに反則負けした結果を持ち出し「サバイバー・シリーズのリンチの選択は間違っていた。私だったらロンダ(・ラウジー)に勝てていた。今回は私があなたに勝つ」とまくし立てた。

フレアーから4月のレッスルマニア34大会で、スマックダウン女子王座戦(王者フレアー-挑戦者アスカ)に負けてWWE連勝記録が止まったことを“上から目線”で言われると「あれは1回のラッキーな勝利」と反論。最後には日本語で「お前、何回も勝てると思うなよ!」と日本語で言い放った。先に退場したリンチを横目に調印式のサインを終え、アスカはフレアーに「今この場で戦ってやるよ」とピリピリムードを漂わせた。

さらに調印終了直後に入場してきたマンディ・ローズとソーニャ・デビルの挑発を受けた。ペイジGM裁定で、急きょアスカはフレアーと組み、ローズ、デビル組とのタッグ戦が決定。リンチがゲスト席で見守る中、エプロンにいたアスカはフレアーの誤爆ビッグブーツを浴びると、丸め込んでフォールしていたフレアースライディングキックでお返し。そのままフレアーはデビルにフォールを奪われてしまった。因縁深まる3人のボルテージは、PPV大会に向けてハイレベルに上がっている。