元UFCフェザー級王者の同級2位ジョゼ・アルド(32)が、同郷の後輩となる同級5位ヘナート・モイカノ(29=ともにブラジル)を下した。

同級5分3回で迎え撃ち、2回44秒、TKO勝利を収めた。「1ラウンド目はどちらかというと学習だ。相手が今回の試合で何をプランしてきたのか、それを理解しようとした」と振り返る元王者は2回に牙をむいた。

左フックからの右ストレートと強打でふらつかせると、そのまま容赦のないヒザ、左右のアッパーの連打を浴びせて戦意喪失させた。ファン総立ちのTKO劇を演出したアルドは「地元で試合をして、地元で勝利できたことは本当によかった。いつだって特別だ。観客が味方してくれるし、名前も分かってくれている。自分をコントロールしようとしているから、リミットを超えることはない」と振り返った。

元王者もUFCとの契約は残り2試合。その後は現役引退する意向を示している。15年に元ライト級王者コナー・マクレガー(アイルランド)に敗れ、17年に現王者マックス・ホロウェイ(米国)にも負けた。18年7月の1回KO勝ちで健在ぶりを見せつけたばかりだった。アルドは「この後はジムに戻って次の試合に備える。もう一度、ブラジルで試合がしたい。今年、クリチバでUFCイベントがあると聞いた。UFCで初めての試合はサッカースタジアムだったから、もう一度、スタジアムで戦えたら本当に特別になるだろうね」と希望を口にしていた。