ボクシングWBA世界ミドル級王者村田諒太(33=帝拳)が、頼もしい練習パートナーを得た。

12月23日、横浜アリーナで開催されるWBO世界同級1位スティーブン・バトラー(24=カナダ)との初防衛戦に向け、都内の所属ジムで練習を公開。今年5月、米国でバトラーとWBCインターナショナル同級決定戦で対戦したビタリ・コピレンコ(35=ウクライナ)をスパーリング相手に呼んだ。村田は「コピレンコは(バトラーと)タイプが似ているのでやっていていいですね。ボクシングもしっかりしていますし、ガードが似ている。全体のバランスもいい」と歓迎した。

1-2の判定負けながらも8回に左ボディーでバトラーからダウンを奪って苦しめたコピレンコは両者を比較し「バトラーよりも村田の方がスキル、パワーがある。12回まではいかないだろうね。村田の方が強いと思う」と予想。バトラーと拳を交えた経験値もあるコピレンコは対策を練るためには最適の人材でもある。村田は「まだ(バトラー情報を)聞いていないですね。聞いた方がいいかな」と前向きだ。

コピレンコに加え、7月のブラント戦前にも練習パートナーとして強力してくれたアイザイア・スティーン(23=米国)、プロ5戦目で対戦したアドリアン・ルナ(29=メキシコ)と合わせた計3選手とのスパーリングで実戦調整を進めることになる。「バトラーはジャブがうまい。ジャブを食らったら右ももらうかもしれないので、ジャブ対策は課題としてしっかりしていきたい」と村田。あと39日後に迫ったV1戦に向け、KO率8割を誇る挑戦者の本格的な対策に入る。