ボクシングの聖地、米ラスベガスで2連勝中のIBF世界スーパーライト級12位平岡アンディ(24=大橋)が11日、後楽園ホールで開催されるフェニックスバトル76大会(日刊スポーツ新聞社後援)で約1年8カ月ぶりに国内リングに立つ。

日本同級15位木村文祐(33=加古川拳)との65・2キロ契約8回戦で初のメインイベンターも務める。約1週間後に迫ったリングに向け、3日に所属ジムで最終調整した平岡は「(メインの)責任がありますね。プレッシャーはないですし、自分もお客さんも楽しめる試合ができたら」と気合を入れた。

2年前に米プロモート大手トップランク社と契約し、ラスベガスで2戦連続KO勝ちを収めている。同社のボブ・アラムCEOからは試合内容を評価された上で「また呼びたいから練習してくれ」と激励されたこともあり、昨年10月のエドワード戦での2回KO勝ち以来の試合に気合十分だ。

木村とは18年2月以来の再戦となる。初対決では判定勝ちを収めている平岡は「今回は倒したい。やりにくい相手ですが、ストップ勝ちの方が(自らの成長が)わかりやすい」とKO撃破を意識。同じ興行のセミファイナルにはK-1スーパーバンタム級王座を返上し、ボクシングに転向した武居由樹(大橋)のデビュー戦も控える。試合チケットは3月1日の一般販売開始から数十分で完売した。平岡は「ボクシングを見たことのないお客さんもいると思うので、ボクシングの面白さが分かる試合がしたい」と圧勝でメインを締めくくる構えだ。

スーパーライト級では、日本1位、東洋太平洋3位、WBOアジア・パシフィック2位と王座挑戦チャンスも近いため「国内で王座を取って世界ランキングを上げていきたい。そのために大事な試合。強さを証明したい」と気持ちを高揚させていた。