WBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(28=大橋)が防衛(WBA5度目、IBF3度目)に成功した。

IBF同級1位マイケル・ダスマリナス(28=フィリピン)を3回2分45秒、TKOで倒し、日本人初となる2戦連続の「聖地」防衛に成功した。

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左ボディー被弾で3度ダウンを喫して敗れたマイケル・ダスマリナスは「スピード、パワー、技術すべてが良い選手だった。ボディーブローは良いパンチ」と肩を落とした。

わざとスリップしながら井上の左拳を回避するプランだったとし「インパクトがハードすぎて防御できなかった。ボディーでダウンしたのは初めて」と脱帽。コロナ禍で2年近く待った指名試合の好機を生かせず「フィリピンにベルトを持ち帰ることができなくて申し訳ない。必ず再起する」と口にした。