全国のジム会長で構成される日本プロボクシング協会(JPBA)は16日、プロボクシング統括団体となる日本ボクシングコミッション(JBC)に対して試合承認料やライセンス料の一時預かりを決めた通告書を提出したと発表した。

10月18日付で提出した要望書に対し、同29日に届いた返答書が「まったくの無回答というべき内容だった」と報告。この要望書は昨年大みそかのWBO世界スーパーフライ級タイトル戦(井岡一翔-田中恒成戦)で井岡がドーピング違反を疑われる結果となった一連のJBCの不手際を問題視。長らく現場の責任者だったJBCの浦谷信彰執行理事の辞職を求めるなどの内容だった。

今月13日に開催されたJPBA臨時理事会の決議を受け「これまでのさまざまな協力関係について、厳しい姿勢での見直しをすることになりました」と説明し<1>これまでのプロモーターに対する興行経費の請求書では、役員費とその交通費について明細内容が不明瞭だとして詳細を記載する要請<2>来年1月から試合承認料とライセンス料は、JPBAおよび各地区協会で一時的に預かる、という通告を行ったとした。