エース棚橋弘至(45)が22分40秒、滞空時間の長いラダー(はしご)からのハイフライフローでIWGP・USヘビー級王者KENTA(40)を撃破し、約2カ月ぶりの同王座返り咲きを果たした。

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<こんな人>

自然に恵まれた岐阜・大垣市で少年時代を過ごした棚橋弘至少年は、文武両道だった。

学生時代の夢はプロ野球選手。「ずっと中日ドラゴンズの選手になりたかった」。高校卒業後は野球の道をあきらめ、「なれないなら伝える側になりたい」と新聞記者を志して立命館大の法学部に進学した。

「気づいたらプロレスラーになっていた」と話す棚橋だが、勉学に励んだ当時の経験は現在にも生かされている。「文章を書くことが好き」と、『水道橋博士のメルマ旬報』や『ターザンウェブ』の筋肉コラムなど、レギュラーで5~6本のライティング業務をこなしている。

慣用句や四字熟語も大好き。小説や映画などでお気に入りの言葉を見つけると携帯でメモを取るのが習慣で、「試合後のコメントとかにストックしていた言葉がバチッと決まるときがある」。45歳、棚橋の熟練したコメントにも注目だ。【勝部晃多】