ボクシングIBF世界スーパーフェザー級王者尾川堅一(34=帝拳)が4日(日本時間5日)の初防衛戦に向け、英カーディフのシティ・ホールで公式会見に臨んだ。

MC役を務めた英プロモート大手マッチルーム社エディ・ハーン社長を挟み、同地出身で同級3位の挑戦者ジョー・コルディナ(30=英国)と並んだ。尾川は「すべてのみなさんに感謝しています。コルディナ選手がKOすると言っていますが(試合を)やれば分かると思うので、土曜日が楽しみですね」と自信の表情を浮かべた。

試合展開についても攻勢をかける姿勢を強調。尾川は「エキサイティングな試合ができれば僕に分があると思う。どんどん攻めるのでコルディナ選手次第ですかね。僕はどんどん攻めますね」と余裕の笑みを浮かべた。

報道のために壇上でコルディナと並び立った尾川はフェースオフも展開。所属ジムを通じて「会見で挑戦者を間近に見た印象として今日の方が少し小さく見えました。減量がきついのかは分かりませんが、僕の方が良い状態かなと直接会った感じでは思いました」と感想を口にした。

さらに「(コルディナは)やっぱりプレッシャーは有ると思うし、その硬く見えた部分で(自分の)戦術にどう生かそうかなというところもありますね。向き合っての撮影で感じたことは、正直、こわさのようなものというか、オーラは全く感じなかったです」と自信を示した。

会見後のカーディフ市内にあるUFCジムで世界戦前最後となる調整に臨んだ。尾川は「少し前に相手と向かい合えたことで一層、動けましたね。パンチもしっかり乗ってきますよね、相手を見ると。自分の戦うリズムになってきました、ホントに。ウエートもあとは寝るだけってところまで来ています。そうですね、寝るだけです」と気合を入れなおしていた。

また前日計量に向け「計量後に食べるもの? おいしそうなステーキ屋さんはチェックしているんで(笑い)。海外で100パーセント、自分が望んだ食べ物ってのは出来ないと思っているし、逆にこだわっていろいろなものを持ち込んでうんぬんっていうのよりは、食べたいものから食べるというのも良いと考えています」と自然体を貫いていた。