プロボクシングWBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(28=ワタナベ)が敵地で存在感を見せつける勝利を狙う。

10日(日本時間11日)にメキシコ・グアダラハラで正規王者エステバン・ベルムデス(26=メキシコ)との統一戦を控え、8日(同9日)に同地で前日計量に臨み、両者ともに108ポンド(約48・9キロ)でクリアした。

ベルムデスについて「細身で長身。人柄は柔らかいナイスガイです」と印象を口にした京口は、フェースオフ(にらみ合い)と握手を交わしてお互いに敬意を表した。計量後には卵雑炊、たらこ塩昆布パスタ、サムゲタンで減量で疲れた肉体を回復させた。同門の盟友でWBO世界ミニマム級王者谷口将隆、トレーナー陣と現地で調整できたこともあり「周りのサポートが完璧でした。ストレスはありません」と納得した表情だ。

昨年3月、米ダラスでアクセル・アラルゴン・ベガ(メキシコ)を5回TKO撃破して以来、約1年3カ月ぶりのリング。2戦連続の海外防衛戦となる。ボクシング人気の高いメキシコでファイトする意義について、京口は「さらに上のステージに行くための試合です。アウェーだけど認められたいです。非常に楽しみです」と気持ちを高揚させていた。