プロボクシングWBO世界バンタム級王者ポール・バトラー(34=英国)が13日に東京・有明アリーナで控えるWBAスーパー、WBC、IBF世界同級王者井上尚弥(29=大橋)との4団体王座統一戦に向け、8日に横浜市内で練習を公開した。井上と4本のベルトを懸けて戦うバトラーの主な一問一答は次の通り。

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-観光したそうだが

「新幹線に乗ったり。あとは浅草に行きました」

-日本の印象は

「本当に素晴らしい国。みなさんが敬意を持って接してくれています。もちろんボクシングの試合のために来日したので、合間に散歩はしたい」

-英国から何か持ち込んだグッズは

「特にない。洋服、練習着など。必要なものは日本で調達している」

-現在のウエートは

「55・8キロです」

-ブックメーカーのオッズでは、井上が圧倒的有利となっているが

「ブックメーカーが設定していること。前回の試合も戦前予想は相手の方が有利だったが、私が勝ちました」

-井上選手の印象は?

「本当に素晴らしい選手。(階級超越した最強ボクサーランク)パウンド・フォー・パウンド1~2位。世界王者です」

-19年5月、英グラスゴーで井上選手と同じ興行に出場した。井上-ロドリゲス戦を見たか

「実際に座ってみました。第1ラウンドは相手が優勢だったが、第2ラウンドはうまく、井上のゲームプラン通りにできたのでは」

-最大の武器は

「ボクシングの脳だ」

-4団体統一王者とは?

「一生の目標であり、4団体統一王者になるというのは素晴らしいこと。それを目指している」

-4団体統一後のプランは「特に先は見ていない。この試合に集中している」

-スパーリングはどんな選手を相手にしてきたのか

「当然、井上のような選手を見つけるのは大変難しいこと。速いジャブを持つなど似た特徴を持った選手と実戦練習を重ねた」

-井上より優れている点

「非常に難しい質問だが、試合がその結果をみせてくれるでしょう。私にはゲームプランがあり、相手にもゲームプランがあると思う。その結果次第だ」

-カシメロ戦は相手の不手際が原因で2度中止となった。カシメロと戦いたいか

「ノー、対戦相手に値しない」(おわり)