プロボクシングの22年度年間表彰選手が8日に発表され、年間最高試合(世界)には昨年4月、さいたまスーパーアリーナで開催されたWBAスーパー、IBF世界ミドル級王座統一戦となるゲンナジー・ゴロフキン(40=カザフスタン)-村田諒太(37=帝拳)戦が受賞した。19年12月の初防衛戦以来、約2年4カ月ぶりとなったリングで村田がミドル級最強と呼ばれるゴロフキンと拳を交えた。 国内最大となる興行規模20億円以上の大舞台で、村田は1回から重厚なプレッシャーをかけて右強打を打ち込み、2回には左右の両ボディーを好打。徹底したボディー攻撃でゴロフキンを下がらせる場面もあった。5回以降、競り合いの展開となったが、ゴロフキンの左フック、多彩なコンビネーションで反撃を受け、村田も果敢に打ち返したものの、9回に右クロスを浴びてダウン。陣営からの棄権申し入れがあり、9回2分11秒、TKO負けを喫していた。

なお世界戦以外の年間最高試合には、同11月、さいたまスーパーアリーナで開催されたWBOアジア・パシフィック・ライト級タイトル戦となる同級王者吉野修一郎(31=三迫)-元東洋太平洋同級王者中谷正義(33=帝拳)戦が受賞した。

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