プロボクシングIBF世界ミニマム級暫定王座決定戦は16日、東京・代々木競技場第2体育館で開催される。

IBF独自ルールとなる当日計量が同日朝、東京・文京区の日本ボクシングコミッションで行われ、IBFのベンジャミン・ケイルティー・スーパーバイザーの立ち会いのもと、同級3位レネ・マーク・クアルト(26=フィリピン)、同級4位重岡銀次朗(23=ワタナベ)が出席。前日計量(両者ともリミット47・6キロ)から10ポンド(約4・5キロ)までの増量が認められているが、クアルトは51・9キロ、重岡銀は51・5キロで、いずれも規定内体重でパスした。

当日計量でも前王者クアルトと軽く目を合わせたという重岡銀は「相手も体調が良さそうですたね。こちらも6時間ぐらいぐっすり眠れましたし、アラームの前に起きて体調よく朝を迎えられました」と充実した表情。前日計量後、昼食にパスタ、夕食に焼き肉、ドーナツも口にして減量で疲労した肉体を回復させたという。1月6日の世界初挑戦に続く2度目の当日計量にも「慣れないですね。ゆっくり寝たい」と苦笑いを浮かべた。

これでIBF当日計量も終わり、IBF世界ミニマム級暫定王座決定戦が成立した。2度目の世界挑戦、そしてWBC世界同級暫定王座決定戦に出場する兄優大(26=ワタナベ)と国内初の兄弟同時世界王座奪取を狙う重岡銀は「いつも通りにやれば勝てると思う。焦らずに自分のボクシングをやりたい」と集中力を高めていた。