<プロボクシング:日本ライト級タイトルマッチ10回戦>◇25日◇東京・後楽園ホール◇観衆1600人

 日本ライト級王者の加藤善孝(27=角海老宝石)が、2度目の防衛に成功した。過去2度対戦していずれも判定で勝っていた同級10位の小池浩太(29=ワタナベ)と対戦。試合開始早々に右ストレートでダウンを奪うと、1回1分31秒、強打の右フックを決めてレフェリーストップのTKO勝ちを収めた。

 昨年のクリスマスイブに入籍した美穂夫人(32)と5月13日に挙式して以降、初めて迎えた試合で、09年1月の金■徹(ドリーム)戦以来となるKO決着での勝利。加藤は「ベルトを持って帰ることができてよかった。負けていたら、帰れませんでした」と試合後の控室で夫人を傍らに笑みを浮かべた。

 今年3月の初防衛戦では、元同級王者の近藤明広(日東)に苦戦し、僅差の2-1で辛くも判定勝ち。「やはり、はっきり相手を倒さなければダメだ」とジャブとワンツーの基本を徹底的に強化し直した。試合前には、佐藤直樹トレーナーから“闘魂注入”の平手打ちを食らってリングへ。「気持ちが吹っ切れた」と相手の懐へ積極的に踏み込んだ。

 次戦は11月9日に、指名挑戦者を迎えたV3戦となる。対戦相手は世界ランカーの三浦隆司(28=帝拳)が濃厚だ。加藤は5連勝で、プロ通算22勝(6KO)4敗1分け。敗れた小池は16勝(5KO)6敗となった。※■=析の下に日