<プロボクシング:日本フェザー級タイトルマッチ10回戦>◇7日◇東京・後楽園ホール

 日本フェザー級王者松田直樹(33=帝拳)が3度目の防衛に成功した。同級1位梅津宏治(33=ワタナベ)と対戦。的確にパンチを当てて主導権を握り、3―0の判定で勝った。2月の初防衛戦では引き分けたが、今回はジャッジ2人が6ポイント差をつける完勝。大和心トレーナー(34)の第1子誕生に花を添えた。松田の戦績は31勝(13KO)8敗4分け1無効試合。

 3度目の防衛に成功した松田直樹が粋なサプライズを見せた。7日午後1時27分、大和トレーナーに長男俊心(しゅん)君が誕生。試合前に知った松田は「やらなきゃいけないだろ」と心に誓うと、激しい打ち合いにも「絶対前に出るって気持ちだった」とひるまず完勝した。リング上で「大和心さんに子供が生まれました。大切なトレーナーなので絶対に勝ちをプレゼントしたかった」と告白し、大和トレーナーを「泣けましたよ」と喜ばせた。