不動の９人に加え楽しみな力士の台頭目立つ／今村キャップ

夏場所千秋楽、日馬富士（手前）を押し出す稀勢の里

１位	稀勢の里	６位	琴奨菊
２位	安美錦	７位	白鵬
３位	勢	８位	琴勇輝
４位	遠藤	９位	正代
５位	嘉風	10位	御嶽海

　３人の順位はぴたりと的中させました。ただ、上位１０人のうち、４人も外したのはキャップとして痛恨の極み。果敢に攻めた結果と言い聞かせつつ、わが読みの甘さを反省しております。

　さて、今回の結果を見て、傾向が分かりました。上位９人の顔ぶれは、昨年のトップ１０に入っていた力士です。引退した旭天鵬の「穴」を埋めたのは初参戦の正代ですが、ほかの顔ぶれは、その中での順位の変動こそあれ、変わっていません。もはや不動の「神９」と言ってもいいのかも。そう考えると、大相撲の人気はこの９人の力士を中心に回っているようですね。もちろん、あくまでも日刊スポーツ独自のアンケート結果ですが。

　でも、その不動の９人を脅かそうとしてくれる楽しみな力士の台頭も目につきました。正代を筆頭に、錦木や琴勇輝、魁聖、御嶽海らが躍進し、上位に食い込んでいます。若さや勢い、何よりもキャラクターが少しずつ浸透して「独り立ち」し始めてきたようです。

　そうした力士が１人でも多く出現してくれるほど、私たちもより一層、彼らの「主語力」で記事にしやすくなります。まさに大助かりです。埋もれた“逸材”はまだまだいます。来年の総選挙に向けて…ではないですが、力士の知られざる良さや面白さ、注目すべきところを１人でも多く、掘り下げていきたいと思います。

　アンケートへのご協力、どうもありがとうございました。【担当キャップ＝今村健人】