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第7回大相撲総選挙

取材後記

目に見える人気の「ものさし」/高田キャップ

V7狙う稀勢の里V7狙う稀勢の里
1位 稀勢の里 6位 遠藤
2位 高安 7位 白鵬
3位 栃ノ心 8位 豪栄道
4位 千代丸 9位 阿炎
5位 10位 鶴竜

 前回の相撲担当を離れた翌年から始まったため、初めての大相撲総選挙取材だった。最も感じたのは、この企画の浸透ぶりだ。田子ノ浦部屋、錣山部屋に取材に行ったが、投票結果をプリントアウトした紙を渡すと、人だかりができた。特に錣山部屋では、当事者の阿炎はもちろん、対象ではない若い衆も1枚の紙に群がる。あまりの熱気に「まだ何枚かあるけど」と、切り出しにくいほどだった。

 よくよく考えると、プロ野球オールスターのファン投票のように、人気を知る機会が力士には他にない。本場所中に幕内、十両それぞれで敢闘精神評価はあるが、相撲内容などによるので、人気のものさしとは違う。取組前後の拍手や声援の量で漠然と人気力士は分かっても、具体的に誰よりも人気があって、誰よりはないかまでは分からない。

 取材中によく「勝負士だから」「人気商売だから」という言葉を耳にする。人気の面でも目に見える結果がほしかったのだと思う。実はファンのための企画ではなく、力士が楽しみにしている企画なのかもしれない。かつて横綱の故北の湖は「憎らしいほど強い」と評された。本当に憎まれるほど人気はなかったのか、それとも実は圧倒的な強さは人気だったのか。「ものさし」があることの意味を考えると企画の継続に使命感を覚えた。【高田文太】

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