大相撲名古屋場所で35度目の優勝を果たした横綱白鵬(30=宮城野)は一夜明けた27日、名古屋市内のホテルで会見し、NHK解説者の舞の海秀平氏(47)にあらためて「もう少し温かい言葉をいただければ、うれしく思います」とお願いした。

 今場所は初日から長い取組が続き、中継内で舞の海氏に「力が落ちている」と発言されていた。

 千秋楽の優勝インタビューでもひとくさり、いれていた。「30歳ですから。力は落ちたって言うことはたぶん、そうだろうと思います。いずれ、男は土俵を下りるときが来ますから。その中で一番一番、1場所1場所を大事にして、上がりたいという思いだけです。寂しいことを言わず、相撲道発展のために私自身も一生懸命やっていますから、もう少し温かい言葉をいただければ、うれしく思いますね」と笑って話した。

 取組後は毎日、ビデオをチェックしているため「多少長い相撲があっても『ちょっと時間かかりましたね』とか『今日は辛抱して勝ちましたね』とか。その言葉だけでやる気が出ます。ちょっと落ちたとか言われると、がっくり来ます。そんなこと言われたらさ(笑い)」とお願いしていた。