日本相撲協会の元顧問、小林慶彦氏が解雇無効とし、地位確認を協会に求めた訴訟の口頭弁論が27日、東京地裁で行われ、協会の八角理事長(元横綱北勝海)と尾車事業部長(元大関琴風)が出廷して解雇の正当性を主張した。

 協会側は小林氏を職員として雇用した事実はないとし、八角理事長は「言いがかりのような小林さんの(言う)ことを真に受けず、賢明な判断をお願いしたい」と訴えた。小林氏は2015年11月に亡くなった北の湖前理事長(元横綱)から生前「大変だと思うけれど、サポートしてほしいと言われた」と主張した。

 協会は小林氏に対し、在職中に背任的行為があったとして損害賠償を求めた訴訟を起こしている。