大相撲の元幕内、東序二段28枚目の宇良(27=木瀬)が、復帰2場所目の1番相撲を快勝で飾った。もろ差しから一気に出た相撲が立ち合い不成立で仕切り直し。まわしにこだわらず、もろはずで宙風(尾車)を押し出した。

「緊張しますね。相手の情報、力加減が分からない。待ったはあせった。待っただろうなと思ったが、戦う姿勢だけは示そうと。あのまま(勝負が)続けてほしかった」と苦笑い。昨年初場所に痛めた右膝を手術し、昨年九州場所で5場所ぶりに復帰した。稽古もまだできない状況だが、この地位ではさすがの地力を発揮。「(大けがは)2回目なんで慎重に、1年たつまでは安全に。まだ先は見えないんで、勝ち越しを積んでいきたい。この1年で膝も完璧にしたい」と新年の誓いをたてた。