幕内の番付で最下位に位置する西前頭17枚目の徳勝龍(33=木瀬)が、初優勝を果たした。

取組前に、1差の2敗で追っていた西前頭4枚目の正代が、同2枚目の御嶽海に勝利。徳勝龍が結びの大関貴景勝戦で敗れれば優勝決定戦にもつれる状況になったが、寄り切りで貴景勝を破り、自らの白星で優勝を勝ち取った。勝利した直後には土俵上で涙があふれた。

幕尻力士の優勝は、貴闘力以来20年ぶり2度目。奈良県出身力士の優勝は、鶴ケ浜以来98年ぶり。再入幕場所での優勝は史上初で、木瀬部屋から初の幕内優勝となった。初場所は2016年以降、琴奨菊、稀勢の里、栃ノ心、玉鷲に続き、5年連続で初優勝の力士が誕生した。

▽徳勝龍の話「自分なんか優勝していいんでしょうか。喜んでもらえて良かった。自分が一番下なので恐いものはない。思い切って行けた。意識することなく…え~嘘です。めっちゃ意識してました。バリバリ、インタビューの練習をしてました」