元横綱大鵬の孫で元関脇貴闘力の次男、中大4年の納谷幸林(22=大嶽)が鵬山のしこ名で初土俵を踏み、前相撲で白星デビューを飾った。もろ手で立ち、回転の速い突っ張りで一気に逢松龍を押し出し。「(緊張は)多少あった。しっかり相手を見て突けた」とうなずいた。

祖父の「鵬」から取ったしこ名は「気が引き締まる。名前に恥じないようにやっていきたい。まだしっくりこないけど気に入っている」と笑顔。無観客開催の場所で初土俵を踏むことになり「広い会場の中がシーンとしていた。普段より緊張した」と話した。

三男の幕下納谷(幸之介)と四男の夢道鵬(幸成)に続く角界入り。報道陣に囲まれたが「注目していただけるのはありがたいこと」と前向きだった。目標は「2、3年」以内での十両昇進で「引かないで前に出たい」と意気込んだ。