大相撲の横綱鶴竜が11月場所(8日初日、東京・両国国技館)の休場を明言した5日、師匠の陸奥親方(元大関霧島)が電話取材に応じ「本人は次と思って覚悟してると思う」と、来年1月の初場所で進退を懸ける立場にあるとの認識を示した。

都内の部屋で調整する鶴竜を、稽古場で見守っていた。「やっとこう胸を出して、霧馬山に。でもちょっと稽古がやっぱりできないというのが心配だった。(稽古を)するかと思ったら(腰部の)すべり症だった」。秋場所後の横綱審議委員会(横審)の定例会合では厳しい意見があり、横審の矢野弘典委員長は「来場所の様子を見て方向を決めていく」と話すなど、11月場所後には横審の内規に基づいた何らかの決議がなされる可能性がある。陸奥親方は「言われるのはもう仕方ない。思ったよりけががあまり良くない状態。今場所はしょうがないので、これ以上休めないと思う」と話した。