大相撲初場所(来年1月10日初日、東京・両国国技館)で再起を目指す横綱鶴竜(35=陸奥)が8日、11月場所後の横綱審議委員会(横審)で「注意」を決議されたことについて「自分のやることに集中するだけです」と話した。

都内の部屋で四股やテッポウ、チューブを使ったトレーニングなどで調整。腰痛などの影響で今年5場所のうち4場所休場と精細を欠いたが、自身の状態について「まあまあです。下半身を戻さないといけない」と説明した。

師匠の陸奥親方(元大関霧島)は来場所に向けて「本人は次と思って覚悟してると思う」と、進退をかける立場にあるとの認識を示している。

鶴竜自身は「そういうことは気にしないように、しっかり目の前の相撲に集中してやることが大事」と平常心を強調。18日から両国国技館内の相撲教習所で行われる合同稽古の参加は未定で、年内に相撲を取る稽古を再開させる意向を示した。