最高位小結で昨年7月場所中のコンプライアンス違反で3場所連続出場停止などの処分を受けた西幕下56枚目の阿炎(26=錣山)が、無傷の5連勝を飾った。

同じ4戦全勝だった天王山を得意の突き放す相撲で一方的に押し出した。「よかったと思います。考えた通りにとれたんで、気持ち的にいい方向にいくと思う」と会心の相撲を振り返った。

幕下では力差を示すように勝ち星を重ねる。それでも「師匠(錣山親方=元関脇寺尾)に言われていることはたくさんある。足を出すことが1番。考えてやっている」。稽古場にも今までより30分早く起きて下りるなど、ひたすら相撲道にまい進する。

復帰場所で幕下全勝優勝も現実味だが、「まだ2番あるんで、終わりは考えていない。次の相撲に集中していくだけです」と話した。