大相撲名古屋場所開催中だが新型コロナ関連で休場者が続出しているだけに、9月の秋場所の番付編成会議は難航必至だ。これまで場所前の感染確認などで全休した場合、当該力士の翌場所番付は据え置き、もしくは1枚降下程度の措置だった。場所中の陽性判定による途中休場は初めてで、想定したルールは設けられていない。勝ち越しや負け越しが決まってから休場した力士もおり、判断は極めて難しい。秋場所の番付編成会議は27日に行われる予定で、番付編成を担う審判部の対応に注目が集まる。

一方、一部で柔軟な対応もとられた。この日から休場した平幕の玉鷲は、12日目までに史上4位の通算1448回連続出場を記録。協会は新型コロナ関連による休場は本人の意向に関わらないため、連続出場記録を継続させている。04年初場所の初土俵から初めての休場となったが、協会関係者によると玉鷲の記録も同様に続く見込みだという。

また、遠藤の感染が判明するまでに取組を終えていた追手風部屋の序二段力士5人については「感染判明までに相撲を取った力士は出場の扱い」とした。結果、序二段で全勝優勝を果たした日翔志(ひとし)の優勝は無効にならなかった。

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