大相撲初場所から両国国技館に設置された「清見潟親方の清見ガチャ」が、話題になっている。日本相撲協会のツイッターで発表されると「その発想はなかった」「どんな企画なんだwww」「狂気の清見ガチャ」と相撲ファンがざわつき始めた。清見ガチャは、1回500円で缶バッジが出てくる。当たりが入っていたら、オリジナルのお菓子と交換できる。缶バッジの絵柄は20種類あるが、すべて清見潟親方(元関脇栃煌山)。高校時代の丸刈り、新弟子時代のざんばら頭など、本当にニーズがあるのかあやしい写真も含まれているところが、このガチャの特異性でもある。清見ガチャについて、清見潟親方と、企画を担当した岩友親方(元幕内木村山)に話を聞いた。【取材・構成=佐々木一郎】

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-反響はいかがですか

清見潟 ガチャのとなりで物販を担当しているのですが、多くの方が声をかけてくれてありがたいです。千秋楽が終わっても売れ残っていたら悲しいです…。

-企画を聞いた時はどう思いましたか

清見潟 やめてくれと思いました。こういうのは得意じゃないんです。恥ずかしい…。(企画した)岩友親方は、しばらく何かをたくらんでいる顔をしていました。昨年12月に企画を聞いた時にはすでに全部ができあがっている状態で、師匠の了解も得ていると言っていました。

-事前の相談がなかったということですね

清見潟 (岩友親方が)ずっと写真を集めていたんです。「何をするんですか?」と聞いても「それは言えない」と。いろんな写真を提供しました。

-滝に打たれている写真がありました。あれはいつごろの写真ですか

清見潟 現役時代のころ、三保ケ関親方(元幕内栃栄)と岐阜の養老の滝に行きました。「修行したいね」と話して行った時の写真です。

-朝日(夕日?)にビブスを着ている写真は

清見潟 あれは合成です。ジャンクスポーツに出演して50メートル走をやった時の写真です。

-写真選択やデザインは岩友親方のセンスですか

清見潟 そうです。僕が見た時は「これでいくから」とできあがった状態でした。「本当に師匠の許可を得ているんですか?」と聞きましたよ。

-親方ご自身は商品をもらえましたか

清見潟 もらってませんよ。子どもたちのために、自分で(自腹で)2、3回やりました。握力を測っているのが出ましたね。

-体を張った企画ですね

清見潟 恥ずかしいですし、ドキドキしていますが、協会のためになるなら、喜んでくださる方がいるなら、と思っています。あとは岩友親方に聞いてください。

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というわけで、岩友親方にも話を聞いた。

-どういう発想で企画されたのでしょうか

岩友 国技館に来ていただいたお客さまに、アリーナ以外でも楽しんでもらいたいと思っています。ガチャには力を入れていまして、あきさせないためにも新しいものを入れていこうと考えています。YouTubeで親方ちゃんねるを始めた時から感じていることですが、現役時代に分からなかったギャップを感じてもらっています。雄一郎(清見潟親方)は、笑顔もいいし、人気もある。今回は1人にフィーチャーしてみたいと思って企画しました。ほかでは手に入らないものを意識しています。

-反響はいかがですか

岩友 うれしいことに、よく回してもらっています。あまりに何回も回すお客さまもいるので「無理しないでくださいね」と言っているくらいです。

-清見潟親方に事前に企画を伝えなかった理由は

岩友 先に相談すると「無理っすよ」と言い出すでしょう。形にしてから言いました。春日野部屋の人たちにも「雄一郎のプライベートの写真を集めよう」と呼びかけました。

-師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)は了承したのでしょうか

岩友 大丈夫です。お客さまが喜んでくれることならいいのではないかと言ってくれました。

-写真選択やデザインは岩友親方のセンスですか

岩友 協会の職員さんに担当の方がいて、ここでしか手に入らないものを意識しました。

-次はどの親方にフィーチャーしますか

岩友 それはまだ秘密です。大相撲は朝から国技館にくれば長い時間を過ごすことになるので、あきさせないようにいろんな楽しみ方をしていただけるようにと考えています。