元NHKの藤井康生アナウンサー(66)と荒汐部屋の内海光マネジャー(34)が、力士以外で相撲振興に寄与した人に与えられる「永楽相撲功労賞」を受賞した。

13日、東京・永田町の永楽倶楽部で表彰式が行われ、両氏が出席した。

藤井アナは、NHK退局後もABEMAで大相撲実況を担当したり、自らのYouTubeチャンネル「藤井康生のうっちゃり大相撲」を立ち上げるなど、大相撲の普及・発展に大きく貢献したことなどが評価された。同アナは「NHK時代も表彰されたことはないので、表彰は子供のころの皆勤賞以来でしょうか。ありがたいことです。大相撲が大好きで、NHKをやめても別れられないだけなんです」と謙遜した。

内海マネジャーは、ちゃんこ長、運転手、報道対応の窓口など、荒汐部屋を先代(元小結大豊)の時から支えてきたことが評価された。同マネジャーは「受賞できたのは、後援者の皆さま、親、親方、おかみさんなどが支えてくれたおかげです。以前は荒汐部屋のことはあまり知られていませんでしたが、今は『兄弟関取のところじゃない!』などと言われることが増えました」と喜びを口にした。

若隆景、若元春らの食事をちゃんこ長としても支え、幕内優勝力士を輩出するほど部屋の隆盛をもたらした。同マネジャーは現役時代、荒獅子の四股名で活躍し、序二段優勝の経験もある。表彰は、当時の優勝以来という。

永楽倶楽部は早稲田大学創設者・大隈重信が1915年に創設した社交クラブを前身とした団体。創設100周年を記念して「永楽相撲功労賞」を設けた。今回が5回目となった。