大相撲の新大関霧島(27=陸奥)が5日、新十両昇進以来となる4年ぶりにモンゴルへ帰るため成田空港を出発した。空路で首都ウランバートルへ向かった後、車で約700キロ移動して故郷のドルノドゥに滞在する。地元の村では家族や親戚が集まって祝う催しも行われる予定で、「新大関として4年ぶりに帰れるのは最高です。家族とか親戚とか友達と久しぶりに会える」と待ち切れない様子だった。

今年の初場所を11勝4敗、春場所では12勝3敗で初優勝を飾り、大関とりの夏場所は11勝4敗だった。この3場所で合計34勝を挙げ、大関昇進の目安とされる「三役で直近3場所33勝」を上回った。モンゴル出身力士としては15年の照ノ富士以来6人目となる大関昇進を果たし、師匠の陸奥親方(元大関霧島)のしこ名を受け継ぎ、霧馬山から霧島に変えた。

晴れて昇進をつかみ、師匠からモンゴルへ帰る許可をもらった。急きょ予約を取ったため、ビジネスではなくエコノミークラスだったが、搭乗手続きの最中にはファンから「おめでとう」などと声を掛けられ、気さくに対応していた。故郷でしばらく休んだ後、来週中に日本に戻って名古屋場所(7月9日初日、ドルフィンズアリーナ)に向けて調整する。【平山連】