5月の大相撲夏場所で十両優勝し、名古屋場所(7月9日初日、ドルフィンズアリーナ)の新入幕が確実な東十両筆頭の豪ノ山(25=武隈)が12日、東京・八王子市にある母校の中大を表敬訪問した。師匠の武隈親方(元大関豪栄道)とともに、中大の大村雅彦理事長らにあいさつ。「今回の結果に満足せず、上を目指していきたい」と話すと、中大関係者からは前に出る積極的な相撲内容などを褒められたという。

豪ノ山は名門の中大法学部法律学科を卒業後、三段目100枚目格付け出しで21年春場所でデビュー。昨年名古屋場所で新十両に昇進し、1年後の来場所の新入幕を確実としている。新入幕を果たした際に対戦したい力士として、同じ大阪・寝屋川市出身の前頭宇良を挙げた。「小さいころからよく知っているので、当たることができたらうれしいですね」と、声を弾ませた。

来場所の目標としては「勝ち越しを目指したい」と、表情を引き締めて話した。部屋として初の幕内力士となる見通しとあって、武隈親方は「前に出る力はある。2桁(白星)を目指してほしい」と期待していた。